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3年前――――

当時俺は12才だった。
俺にはロイ兄ちゃんがいて母親が居て3人ぐらしだった。

父親は居なかったけどそれなりに幸せだった。


兄ちゃんは人魚の洞窟によく行くようになった。


最初は「どこに行くの?」と聞いても…


「ちょっとフラフラしてくる。」

しか言わなかった。
でも俺は知っている兄ちゃんがいつも嬉しそうだったことを…



俺は気になって後を付いていったことがある。

そこには人魚が居たんだ。



「に、人魚?!」

「マオっ!」



そう、兄ちゃんと人魚が親しそうに話していたのだ。


人魚なんておとぎ話で、伝説の洞窟と言うのも名前だけだと思っていた。


だけど本当に、人魚は、存在したのだ。