そう思っていたのにあいつは毎日来た。
『また来たのか。』
「うん、今日はお前に見せたい物があるんだ。」
『見せたいもの…?』
「そう、これ」
そう言ってロイが見せてきたものは……
貝殻のペンダントだった。
その貝殻はとても、綺麗な色をしていて目を惹かれる物だった。
「綺麗だろ?」
『……そうね、綺麗よ。でもこれは生き物を殺して造ったもの。まがい物の美しさよ!』
きっと普通の人間が聞いたら、こんな小さな貝殻ごときで?と思うだろう。
小さくても、大きくても、海の生き物はみな家族。
大きさなんて関係ない。