前を向いた私に構わないとでも言うように紗英は言葉を続ける。


「まぁ花穂子よりは可愛くないけどね。
…あんたは可愛すぎ。」


…紗英に言われたくない。

紗英はサラサラストレートの黒髪ロングに長い睫毛と長い手足。
オシャレなカラーパンツをばちっと着こなしている。

中学3年生なのに165センチメートルとはどーいう事だ。