チョイッと紗英の服を引っ張って助けを求める。

すると紗英はこの重い空気の中
はぁーっと大きいため息をつくと眉間に皺を寄せた。

「おいコラ、花穂子が可愛いからって黙んな」

「…、は?」

何を言うかと思えば紗英ちゃん。

君は何を言ってるの?

「~っ紗英ちゃんのバカっ!
何を恥ずかしい嘘言ってるの!」

怒りと羞恥心で顔が真っ赤になる私に紗英は平然とした清まし顔。