「よし、じゃあ行くよ花穂子!」 「…、はぇ?」 グイグイと出口とは真逆の方向に私を引っ張る紗英に思わず変な声がでる。 出口…真逆なんですけど…。 「あぁ、言うの忘れてた。 私今はサポーターみたいなのやってんの。 妹も太鼓習ってるし、お母さんもサポーターしてるし。 だから終わったら楽屋行かないといけないからついてきて!」 ―…サポー…、ター…?