「美紀、おはよ~♪」

そう声をかけてきたのは、優花。

小さい頃から親同士が仲良くて、

家も近くて、の幼なじみ。

「おはよ~っ♪いよいよ今日から高校生だねーっ」

あたしは返事をする。

今は、学校の中。

「だねっ!同クラじゃん♪やったあ♪」

優花は、地味か派手かでいえば、

派手。金髪に近い茶髪に、

しっかり巻いたロングヘアー。

濃い目のメイクに、

まるで新入生とは思えない、

着崩した制服。

先輩の目なんて怖くないんだろうな…。

優花に比べて、あたしは、

髪は染めてないし、ゆるく巻くくらいで、

メイクは、薄くもなく濃くもなく。

スカートは結構短めだけど…。

そんなことを考えてたら、

優花が、

「イケメンいるかなぁ~♪」

と、目をキラキラさせて言った。

「楽しみだねっ♪クラスの子どんなかな??」

あたしも、もちろんクラスの男子にすっごく期待してる。

「てか、この学校って今年から共学なんだよね♪」

「うちら、タイミングいいっ!!」

そんな話をしていると、

教室に着いた。

教室で、優花と話していると、

キャーキャー!!!と、

女子の、高い声が聞こえた。

「何??イケメンでもいるの??美紀、見てみよっ」

あたしたちは教室の窓からのぞいてみた。