「へぇ~元彼ー・・・??」

上から下までじっくり見つめる翔。

「久しぶりだな。最近連絡とってなかったし」

何だか気まずいな・・・。

「うん、そーだねー。お互い最近忙しかったもんね・・・」

ありきたりな言葉しか思い浮かばないや。

「今日暇?」

・・・でも、こーやって話してると少し前を思い出す。

「今日は・・・特に何もないよ」

感覚がまた、戻っちゃいそうだよ・・・。

「じゃあ久しぶりにあのファミでも行かね?」

近所にあるあのファミレスで、色んな話をした。

何でもない話とか、悩みとか、他愛もない話とか・・・

・・・別れ話とか。

色々思い出すな・・・。

多分こーやって思い出すのはあたしだけだから。

まだ好きなのかなって、錯覚しそうになる。

「・・・今日は暇じゃねーよ。俺と約束してんの」

翔がツン、とした言い方で言い放つ。

「約束なんかしてな・・・」

あたしの言葉を遮って、拓実も重ねた。

「美紀は今日俺らとおるんやろ~☆?」

「え?」

比呂君も同じように言い始めた。

「一緒でしょ??俺一緒がいいなあ~♪」