「頑張ってね〜」

低音パートのみんなからの
応援の声を聞きながら、


コンテストの楽譜を
受け取ります。


それを見た瞬間、
私は固まりました。


「む……難しい……!!!」


細かい音符がたくさん並んだ、
チューバの楽譜とは思えない楽譜だったのです。


「これはキツいね……。
ま、頑張って」


先輩が私の楽譜を
横から覗きこんで言いました。


「………は、はい…!」


私のテンションは急上昇。

先輩に頑張ってって言われた…!!