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お昼休みから上がると

松尾さんに呼び止められた

「新井君。
ちょっと手伝ってくれんかね?」

「はい。」

店長でもありオーナーの松尾さんは
今日も気品が溢れている


連れてこられたのは2階の一角
専門書が多く並ぶスペースだった


「これなんだがね。」

そういって
松尾さんがさしたのは
30センチ四方の段ボール箱の山

「なんですか?これ。」

尋ねる私に松尾さんは優しく微笑む


「少し模様替えをしようかと思ってね。
今度、近くに
プラネタリュウムと天体観測所が
オープンするじゃろ?

それに合わせて
天文学コーナーを増設しようと思ってるんじゃよ。」


天文学コーナー


増設!?


驚く私に松尾さんはニコニコと言葉を続けた


「新井君は学生時代は
天体観測や星座に興味があった
と言う話を思い出してね。

ぜひ、お願いするよ。」