「お隣の方ですよね?
この前挨拶に行きました、早川です。」


明るい声


「あ、はあ…。」

つられて
ぎこちなく頷いた


「ここで仕事されてるんですか?」

「はい。」

「へー。
初めてここに来たんですけど
品ぞろえも豊富で
雰囲気もいいし

いいお店ですね。
気に入りました。」


まるで
無邪気な中学生の様な話し方


その話し方が
芳史とは正反対で


重ね合わせようとする気持ちを
ぐっと押しとどめることが出来た