そんな話をしてたら廊下から呼ぶ声が聞こえた



「坂田ー。こーい。」




!?



この声は…………



私は急いで廊下に出た



「なんだい?川ちょんっ?!」



「"なんだい?"じゃない!
"なんですか?"だ!!」



頭をノートでポンッと叩かれた。



きゃぁ〜…///



こんな些細な触れ合いが嬉しいんだ。



「はい、これ。」



そう言って渡された一冊のノート。



あ…これは!!



「補習ノートなんだから提出は時間に絶対間に合えよ?」



そう言って川ちょんは笑った。



「いえっさー!!」



「じゃ、今日も頑張れ。」



そう言って去っていった。



この補習ノートは確かに普通の補習ノートだ。



でも、川ちょんは



"時間に絶対間に合えよ?"


って言った。



つまり…



「……あった!」



中に会う時間と場所が書かれたメモがある。



秘密の付き合いの私たちの
秘密の待ち合わせ。





今日16時、社会科準備室。



そう書かれてた。






キーンコーンカーンコーン…



「やばっ。本鈴だっ」


いそいで教室に戻った