目の前でぎゅうぎゅうと抱き合う親子に心が温かくなる。


ずっと見ていたくなるけどもう時間も遅いし、帰らなきゃ。


とおる君も大丈夫そうだしね。
一言だけ声をかけて帰ろう。



「こんばんは。僕は綾咲遥といいます。とおる君のお父さんですか?」


「遥兄ちゃん!!?」