「うん。僕ねお母さんしかいなくて、お父さんがいないんだ。」 「とおも!!とおもパパしかいないの……。」 しゅんとなって下を向いてしまったとおる君。 「そっかぁ。寂しいね。」 下を向いてしまったとおる君の頭に手を乗せてふわふわの髪を撫でると、 とおる君がばっと顔を上げた。