「はっ…るか兄ちゃっ。………ひっく。」


「とおる君、僕もね小さい時に寂しく、構ってほしくて、一人で家を飛び出したんだ。

でも、一人で歩いててもやっぱり寂しくて公園で泣いてたの。」


「ぅえ。…遥兄ちゃもとおと一緒?」




涙で濡れた目を擦っている。


赤くならないといいな。