訳のわからない私は、近づいてみることに。


恐る恐る足を進めていく。


「…直樹?直樹なんでしょ?」


「…」


何を言っても返事は一向に返ってこない。


なんかおかしい。


さすがに無反応すぎる。


もう少しで、ドアに手が届く!


と思った瞬間。


…ドアが開いた。


そこにいた人は。























「え…」


黒髪の背の高い男の人がいた。


直樹は金髪。


でも、どことなく直樹に似てる気もしなくもない。


でも。


「あの…失礼ですがどちら様でしょうか…」


違う。


直樹とは全然違う。


その人は、やっと私の問い掛けに反応した。


「どうも。かわい子ちゃん」


にこりと笑いかける。


苦笑いしかできない私。


…誰…この人。


というより、直樹はどこに行ったの!?


すぐって言ってたのに、遅すぎる!


早く帰ってきてよーっ!