―昼休み―


「星蘭!ご飯食べよー」


水筒とお弁当を持って、うきうきしながら私のもとへ。


「うん、そ…あ!!」


…忘れてた。


この昼休みには。


「星蘭ー。昼飯、食いに行くぞー」


そう。


直樹が昼休みに来るって言ってたんだった。


自分のクラスのように、ずかずかと入ってくる。


「あ、星蘭は神谷くんと食べるかー」


納得顔でうんうんと頷く莉子。


いやいや。


莉子とも食べたいし…直樹とも関係上食べなくちゃならない。


多分直樹は、私と2人っきりだと思ってるけど…。


私は莉子の腕を掴んで。


「直樹!莉子も一緒でもいい?」


驚く莉子。


直樹は驚く様子はなく、全然いいよ、と返事。


「え、でも―…お邪魔しちゃ悪いからいいよー」


そう2人に気を使って、断る。