「星蘭って、Dカップなんでしょーっ!?」


「……え」


私の動きが止まる。


「いいよね。そんなに胸が大きくてー」


そういいながら、自分の胸の前で大きい胸を表現してみせる莉子。


「ちょっと待って、ちょっと待って!!」


私が、席を立って莉子の手を止める。


何、Dカップって!!


「莉子!それだけだよね!?」


「え、え!?」


莉子の肩を掴んで揺らす。


「他にプライベートな噂ってないよね!?」


「な、ないよ。それだけ」


この言葉を聞いた瞬間、緊張していたしていた体が解け、イスに落ちるように座る。


よかった―…。


と一息ついて、クラスを見ると。


「Dカップだってさ。すげー」


そう言う男子たち。


「うらやましいーっ」


そう言う女子たち。


私は、顔を赤らめる。