「直樹…もう下着くよ?」


「もうちょい…」


もう係員がそこに見えるのにもかかわらず。


まだ私は直樹の腕の中。


これは見られるんじゃ―…っ。


そう考えた瞬間、一気に恥ずかしさが増してきた。


「それそろ離して…っ」


そう直樹の胸を押した。


が、さすが男子の腕。


女子の力で押したぐらいじゃ、腕の中から抜け出せない。


「お願いだから!」


もう係員さんの顔がちゃんと認識できるぐらいまで降りてきている。


そんなときだった。


直樹の腕が少し緩んだと思い、顔を上げた私に。



















甘く優しいキスを落とした―…。