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「ごめんなー。今日は、用事があって駅まで一緒に帰れないわ」


「ううん!大丈夫だよ」


校門前で立ち止まる私たち。


今日は、家で恩師に会う用事があるみたいで。


「絶対、あいつらとはか「関わるな!、でしょ?分かってるよ」


「よし。じゃあ、また明日な」


「うん、ばいばい!」


手を振りながら走っていく直樹に、振り返す私。


あの日以来。


お兄さんと春樹くんには関わるなって。


まるで、私が子供かのように言い聞かされてる。


でも。


それが嬉しいって思うのも。


"好き"という気持ちなんだよね。


私は、直樹を後ろから見送ったあと。


体の向きをくるりと変えて、駅へと足を進めた。