明るく照らし出す照明を消すのも億劫、俺は那智の寝顔をいつまでも見つめていた。
このまま朝まで見つめ続けていたかったけど、那智が起きるまで見つめ続けていたかったけど、悲しきことかな、眠気が勝る。
どうにもこうにも生理的欲求に堪えられそうになかった。
俺も大概疲れてるみたいだ。
那智を見つめ続けていたいんだけど…。
いいや、また明日も、その次も、ずっと那智は俺の傍にいるんだし。
那智、明日からどう生きていこうか。
ふたりぼっちで幸せに生きる道、探してみようか。
なあ?
「おやすみ、那智」
俺は那智を抱きすくめて身を丸くした。
眠気は直ぐに、襲ってきた。