「……さくらがいるからなぁ…この位でいいかな……」
「よっ!!なつめ!」
「あとは……って……ぇええー!?!?」
「…んな不審なものを見るような目をすんなよ!!いくらこの俺でも傷つくぞ…」
それはすみませんでした、となつめは取り敢えず謝り、本題に入った。
「……なんであなたがここにいるんですか…水野先生の家に居たはずですよね…?」
「…だからその嫌そうな顔を止めろ。…水野が…『猿飛さんに買い物をお願いしたのですが…お一人なので伊達、行ってきてくれないかな?』…て言われたんだよ」
…なつめが心の中で水野を恨んだのは言うまでもない。
「…で、何買おうとしてたんだよ?」
「…お昼ご飯の材料です。…さくらがいるから沢山作れるものにしようかと思って…」
「……真田…食いそうだもんな…」
「…えぇ、凄まじいですよ。」
「ならそうめんとかどうだ?」
「いいですね…でもそれじゃあ味気ないような…そうだ…!」
始めの不快感はどこへやら…なつめと伊達はとても楽しそうにスーパーでの買い物を満喫していた。
その光景を見ていた奥様方達の目には、2人が新婚夫婦にしかみえなかったとか…