夏休みの計画を立てるのに一生懸命な生徒が、校長の話など聞いているはずもなく、そして式の最後の校歌は全生徒が全力で歌い切って式は終わった。


そして、3年5組の教室では、まさに一世一代の戦いが繰り広げられようとしていた…



「ただ今より、“3年5組夏の思い出大作戦”のくじ引き大会を開催しまァアアす!!」


「「「おぉぉー!!」」」



学級委員の毛利がくじの入った箱を持って宣言すると、クラスメイト達が歓声を上げた。



…簡単にいうと、今度の夏祭りのペア決めである。


ネーミングセンスに関しては伊達クオリティとして見てほしい。


男女別にくじ引き、書いてある番号が同じ人と組むのだ。



「あっ、伊達先生と水野先生の分もありますから!!」


「「……えっ……!!??」」


後から付け足された言葉に驚く担任と副担任、


そして、


「絶対勝ぁぁぁつ!!」


…俄然やる気のさくら

大爆笑のなつめ…。


…何やら一生思い出になりそうな夏になりそうだ。