水野の言った通り、クラスメイトたちが次々と目を覚ました。


そんな中、なつめはふと思い出したことを水野に耳打ちした



「さくらは、正統なクッキー派だそうですよ?」


「クッキー派……意外です、てっきり私はシュークリーム派かと思っていました」


「シュークリーム…!!その発想はありませんでした…不覚…」



二人か話していると、復活したさくらがやってきた。



「なつめ、水野先生!!何話してるんですか?」


すると、水野はさくらの手をとり…





「ホワイトデーには、あなたのために完璧なクッキーを作って見せます…」


真剣な顔をした後には、さくら殺しの極上スマイル…



「…先生…!!私も、全身全霊をかけてチョコを作ります…!!」


(いやいや…チョコに全身全霊かけるって何だよ!?)


…と、ツッコむ伊達すらも気に止めずに、もはや二人の世界に入り込んでしまった水野とさくら…






「……お〜い、水野先生と真田ァ…もう全員体育館行ったぞ…?」


「「!?」」


伊達の言葉で、やっと状況を理解した二人は、急いで体育館へ向かった。




「…せめてイチャつくなら、他の所にしてくれ…」


脱力してつぶやきながら、伊達も教室を後にした…