やはり外には人が一人もいなかった。彼は家の周りを散々歩いて人がいないか探し何件もの家のインターホンを鳴らしたが人は出て来なかった。無人のコンビニやドラッグストアなどにも入ったが商品はあるのに人がいないまさに奇妙な状況だった。二時間程彼は歩いたしかし人は見つからず、彼は疲れ一度自分の家に戻った。それから彼は家のリビングで何故人が一人もいなくなったのか、何故自分だけ残されたのか、これから自分は死ぬまでこの世界で只一人で生きていかなければならないのかと考え絶望の中にいた。時間は丁度10時になろうとしていた‥その時家のインターホンが鳴った彼は驚いたが直ぐに立ち上がりインターホンのスイッチを入れて言った。「はいっ?どなたですか?」もしかすると母親かも知れないと小さな希望を持っていた…相手が答えた「私は中立の者です」それは彼の知らない男の声だった…第2話につづく