「大丈夫?」今まで後ろでずっと恐々戦いを見ていた麻理が聞いた。「全然楽勝」田中は短く答えた、一方中村はまだナイフを手に握りしめ呆然と立っていた。「そのナイフお前が持っとけ」田中にそう言われて中村はやっと我にかえった、「喧嘩強いんですね」麻理が聞いた、「まぁな昔は結構ヤンチャな事してたからな」田中がそう答えると麻理はやっぱりそうかという顔をした。「この男どうします?」中村が聞いた田中が言った「ほっとけ、それともとどめさすか?」そう聞かれて中村は首を横にふった。