「とにかく俺達二人はこの家に泊めてもらって明日の朝10時には出発する、だからお前も一緒にこの家を出るんだ」千里も言った「勿論強制はしないけど出来れば私も一緒に来てほしい」「とにかくだ今夜一晩考える時間をやるそれで本当の決断をしてくれ」中村はまた黙って頷いた。「よしそれじゃ飯にしよう」近藤が陽気に言った。「私はシャワー借りていい中村君?」中村は又々無言で頷いた。それからしばらくして彼ら二人に母と自分の部屋を貸し中村はリビングでひたすら考えに耽り自分の中の臆病な自分と戦っていた。翌朝8時彼は一睡も出来ずに朝を迎えた。近藤と千里が起きて二階から降りてきた近藤はすかさず聞いた「決断はできたか?」…2時間後‥中村はリュックを背負い新たな決意を胸に三人の仲間と共に我が家にいちじの別れを告げた。…第6話につづく