二人が必死で鍵を探しているといつの間にか背後に人が銃を構えて立っていて、それに最初に気づいたのは麻理だった。麻理はその場に固まり田中もその様子を見てやっと背後の人間に気づいた。 「手を挙げろ」男はそう叫んだ、男の眼光は鋭く年は五六十代だと思われ、銃を構えている様子を抜きにしてもいかにも刑事というオーラを放っていた。