《現実》

『意外に私の物ってないね。』

彼の部屋にある私の物を整理したが、化粧水と部屋着と下着と私服が数枚だけだった。


『どっちかというと、みやこん家いる機会多かったかも。』


『うち片付けいけないと言うこと。』


『別にいいよ。そのままみやこん家に置いておいて、どうせこっち来た時に使うし。』

『うん。』

私は、彼から貰ったネックレスを握って寂しく返事をした。