部屋に入ると、前に来た時に比べて、少しさっぱりしていた。

『要らないもの捨てたから、さっぱりしたかも。』

『本当さっぱりしたね。』

『そうだ、明日みやこの荷物整理しないとね。福岡持っていくものと名古屋においていくもの。』

彼が言った。

『佑君。』

『うぅん?』

『福岡行くだね。この部屋見て思った。』

『みやこ。』

私は、彼の背中に寄りかかった。