告白する前の女の子として、ちょっと気持ちがナイーブになってたよ。

あたしも乙女だね。


っていやいや、
拓也に恋してるんだから十分乙女だ。



うん。

なんか勇気出てきた。

自分でノリ突っ込みいれてるくらいだし。






「よっしゃあぁぁぁー!」


「あ…かり?」


「梓ありがとう。あたしはやるよ」


「え?うん」



よし。

立ち直ったぞ。


なんか隣で梓は変な目で見てるような気がするけど。

今のあたしには拓也しか見えない。

目が合っちゃって
『お前大丈夫か?』
的な目だけど、そんな風に気にしてくれてることすら嬉しいんだ。



ふられてもいい。


拓也に気持ちを伝えるだけでいい。



だってあたしは



拓也のことが





好きなんだもん。