苦笑いのまま 梓は拓也って人と話し出した。 あたしはというと… うきゃー! ヤバいって! こんなっ、近い! 突然暴れ出した心臓をなだめるのに必死になっていた。 「ん?コイツ…」 やがてあたしに気づいたのか 視線をこっちに向けた。 「あっあかりだよ。去年同じクラスだったの」 と梓が紹介してくれる。 あたしもなんとか冷静を保ちながら 「あかりです。昨日は本当にありがとうございました」 と言った。