「梓っー!!」



次の日、学校に着いて梓を見つけ、とっ捕まえる。


「な、なによ!?てかアンタもう大丈夫なの?」


「そんなんもういいから!ちょっと聞きたいことが!」


もう腹痛なんて治まったよ、とすばやく本題へと持ち込む。




「背が高くて、さわやかで、格好良くて、優しい先輩知らない?」


あたしよりは周りに詳しい梓に聞いてみることに。



「背が高くて、さわやかで、格好良くて、優しい先輩ぃ?
そんな人、この学校にいないよ?」


「そんなわけないもん!確かにいたもん」


まあ、あたしが言ったことはちょっと大げさかもしんないけどさ。

あたしは確かにそう思ったもん。