いちごあめは
あたしの大好きなもの
「もうちょっと―」
と、れいなが言う
あたしとれいなは
同じクラスになった
新しいクラスに
入るのは初めてでは
ないけれど
やっぱりどこか
慣れない
教室には生徒が
何人かきていた
ため息をつきながら
自分の席に荷物を
おいた
「あっ...!」
誰かが言った
その言葉に反応した
あたしは隣の席に
目を移した
朝からいい事なくて
今日は不安がつのる
また嫌な予感がする
でも不思議な予感も
あたしにはあった
「あ゙......」
あたしは....
口を開けたまま
動きをとめる事しか
出来なかった
隣の席に座っていたのは
今日の朝
出会ったうちの1人だった
それも...
謝ってくれた人だった
「同じクラスで
隣だったんだね」
固まるあたしに
彼は笑顔でいった