あたしは
バカだった
勉強なんて
大嫌いで...
全然だめだった
でも、
この高校に入りたくて
泣き泣き勉強した
ムカムカしたりも
したけれど
いちごあめがあったから
のりこえられた
「いってきます!!」
今日は志望校の
入学式
なんとか受かった
いきたい高校に
あたしは行くんだ
そんなあたしを
迎えてくれたのは
満開の桜
心地よい風に
ユラユラゆれながら
花びらがふりかかる
「さち!」
誰かに呼ばれて
振り向くと
お母さんが遠くに
たっている
「なに―??」
「頑張ってきなさい!」
そう言ってあたしの
もとにとんできたのは
やっぱりいちごあめ
だった
「ありがとう」
お母さんからもらった
いちごあめを手のひらに
のせてあたしは確信した
今日はきっと
いい日になる
ってね!