キキっと鉄がこすれる音がしてドアが閉まる


「はあ…やっと二人っきり」


とうまのふかーいため息




深くて深くて……

アタシの力もぬけてしまうくらい


急におとずれた静けさに一気に夜を感じた


「俺がどんなにこの週末を楽しみにしてたかあいつらわかってねーんだよ」



なんとなく居場所に困って、アタシが散らばったwiiをまとめて片付けているとベッドに腰掛けたとうまが壁にもたれかかった


「昨日は寝れた?」

「ああ、うん」


薄く開いた窓から冷たい風が入り込んできて、とうまは腕をのばすと締め切った