玄関先

くつをはいて寒そうに肩をすくめて春樹くんがふりかえった


「さきちゃん、またここでご飯作るときは呼んでね~」


「えっと…とうまがいいって言うなら」


ってとうまの顔を確認したら

「絶対言わない」

ってばっさり切られてアタシは苦笑した



その隙に行きかけるゲッチューを呼び止める


「あ、ゲッチュー!……昨日は、ありがとう」



「え?何何?昨日何かあったの??」

春樹くんはゲッチューを追いかけて早足で行ってしまった