そうだ

アタシがとうまに助けてもらった時、まことは一段と怒った


駐輪場へと意識が再び向く


声をかけちゃダメなんだ


その怒りが倍になって彼女に向かっていく




とうまが落ちたアタシの携帯を拾って体を支えながら立ち上がらせてくれた



「あっち行こ」



とうまに導かれるように歩き始めた


駅を出ると繁華街と反対の道を行く

そっちは人通りもすくなくて、少し暗い

すぐに公園があってベンチと自動販売機

鉄の匂いがここまでしてきそうに塗装の剥げた遊具