「ね、好きって何だと思う…?」

「…その人が愛しいと想うこと…?」

「俺、1年前から凜の事が愛しいと想えて仕方ないんだけど…どうすればいい?」


え……?

「い、1年…前…?」

「そうだよ。俺達入学式に逢ったんだよね、覚えてないかな…?桜の木の下で話したこと…」

今完全に思い出した。

入学式の日

私は人が居すぎて
気持ち悪くなって、
中庭に
行ったとき
桜の木の下に
一人の男の子が
空を眺めていた。


あれは…
春斗だったんだ…