「ただいまー」

「おかえり
遅かったね…って

すごい濡れてるわよっ
急いでお風呂に
入っちゃいなさいっ」


「はーい…」



結局彼は来なかった…


何時間も待った…
自分がむなしい…


―――シャー-

アタシの体に
打ち付けられている
シャワーが

皮肉にも
さっき


アタシの体をつたった
悲しい
悲しい雨に似ていた…