「なんだ、何にも知らなかったのかよ」
「言ってなかったからな」

 言いながら、ベリルは武器を手にとって確認していく。

 本来の不死とは、寿命を持たないだけで事故や何かの事で死に至るものだ。

 しかし、ベリルのそれは常識を逸脱している。

「どれくらい生きとるんじゃ?」
「さあ、どれくらいかな」

 ナナンの質問に、とぼけて返す。

「言っておくが、不死だから傭兵という訳ではないよ。死ななくても痛いものは痛いからね」

 そして、いくつかの武器をみつくろいセレンに手渡す。

 光を収束して撃つ『ラインガン』2挺(ちょう)に『電磁ナイフ』ふたふり。相手を気絶させるほどの電流を流す『ショックライザー』を1つ。

 ホルスター(収納ベルト)を腰に装着し、仕舞っていく。