修理場所を確認し、セレンは白銀に大体の見積もりを述べた。

「! 確かに格安だな」
「ベリルの知り合いなら当然さ」
「俺も修理手伝うよ」

 ディランが親指で自分を指して応える。

「セレン、武器を見せてくれ」
「おう!」

ベリルがそう言うと、セレンはみんなを案内した。

「!」

 ベリル以外の全員が、その光景に目を丸くした。

 工場内の一角に金属の壁で囲まれた部屋があり、そこに入ると天井高くまで並べられた携帯武器の数々。

「なんだこりゃ……」

 白銀は、開いた口がふさがらない。

「彼は傭兵専用の武器商人なんだよ」
「! 傭兵?」

 ぴくりとリャムカが反応し、ベリルを見やった。

 その態度に、セレンは首をかしげる。