「はぁ~……」
「よくやった」

 疲れてシートに背中を預けている白銀に、ナナンがポンと肩を叩く。

 一同はリビングルームに集まり、今回の件について話し合った。

「ルジラドリトアから全ては始まっているようだな」

 リャムカは腕を組んで壁にもたれかかり応える。

「戻ってみる?」
「……」

 ディランの提案に、白銀は少し考え込んだ。

「でもさ」

 カーセドニック人のエイルクが、それに横やりを入れる。

「追いかけてきたって事は、ルジラドリトアにはそれが無かったって事なんじゃないの?」

「! なるほど」

 ナナンは納得するように口を開いた。