テレビに見入っていると
音がして慌ててふり向いた。

啓吾がバスタオルを腰に巻いて 牛乳を
飲んでいる。


相変わらずの彫刻のようなキレイな体



私は一瞬だけでその逞しい体を
脳裏に焼きつけてテレビに顔を向けた。



「勉強してんのか?
またすぐにテストあるんだから
入って安心してたらやられるぞ。」


最初に出た言葉が勉強だったから
私も少しムッときた。


「してます~~~」


「マジに?デートもいいけど
勉強しろよ。」



「おにいちゃんだってしなさいよ。」



「俺とおまえの頭の作りは違うんだよ。
きっと俺は全部親のいいとこ
もっていったんだな~」



「は?バカじゃん~」



言い返したいところでこらえた。



  兄妹じゃないもん……



そう言ったら
私たち少しは変わる?