その日はお祝いだった。
心配ごとを全部忘れて私は
楽しんだ。


「よかったね。」



「うん。もうめっちゃ最高~」



テーブルに並んだごちそうを
無駄にしなくてよかったよ~



 家族っていいね


私は幸せだった。


啓吾の笑顔は うちらが兄妹としての
笑顔だから・・・・



啓吾の笑顔を守るには
啓吾が真実を知る日まで


何があっても
守るのは私



合格発表の夜


私は決意した。



啓吾を守るため
その笑顔を…家族としてだけ
見つめることを・・・・・。