「で?話って何??」


「元気かなって思って。」


「元気だよ!」


「みたいだね。ここにはもう1つ来た理由があるんだよね。」


「え?」


え?もう1つあるってどういうこと?


「俺はね・・・」


そこでタイミングよく学校のチャイムがなってしまった。


「後で一緒に帰ろうね。続き言う。」


真剣な顔した浩介・・・


浩介がこんな真剣な顔するのはすっごい珍しいこと。


きっと浩介の話は真面目な話だと私は思う。


んー?なんなんだろう?


「ほら!行こうか!」


「うん。・・・って浩介!?!?」


ちゃっかりと手を繋いじゃってるんだけど?


なんで!?


手を離そうとしたらもっと強く握られた。


浩介を見てもニコニコ笑ってる。


この人って腹黒いと思うの。


絶対そうでしょ?


最終的に私は諦めて手を握られたまま教室に戻った。


案の定、私たちはクラスの人たちに騒がれたけどそこはなんとか誤魔化した。