「んっ…あ」
「気持ち良い、ユキちゃん?」
「は…っい」
毎日違う男に抱かれてるのに、頭に浮かぶのはいつもあの男。
好意があるわけじゃない、むしろその逆。
―――あの男…絶対跪かせてやる…っ
今日も行ってみようか。
「んっ……あ―――っ」
そんな事を考えながら果てた。
げっ…もうこんな時間!?
あのおっさんしつこすぎ。
既に深夜の街中は煌びやかに光を放っていた。
華やかな夜のお店と人ごみをかきわけ、私はお店の前に立った。
―――黒蝶。
今日こそ物にしてやる。
そう意気込んで私はお店の中へと、足を運んだ。
…もちろん、年を誤魔化して。