翌朝
いつも通りにマユと登校した。
私が自分の席に座り
一日の準備を始めようとしていた時
そこに山川さんと高橋さんがやって来て
「羽田さん?」
と呼んだ。
今までは“萌”って下の名前で呼んでくれていたのに。
私はいつもと違う二人の様子に少し戸惑いながら
「どうしたの?」
と平静を装って聞き返した。
「あなた昨日、誰とどこにいたの?」
そう言った山川さんの言葉には明らかに刺があり
いつもと違う様子に気がついたマユは側にきた。
「どこって・・・・・」
私が口ごもっていると
山川さんは続けて言った。
「言えないなら私が言おうか?」
不安な目で山川さん達を見上げた。