そこへ行くと先生は一人で待っていて、 「これから部活だろ? 終わったら家に来るか?」 当たり前のように聞く先生に 「行く」 と私も当たり前のように返事した。 「たぶん俺の方が遅いから鍵を預けておこうと思って」 そう言って 鍵を受け取ったところに他の先生が戻ってきた。 「では、そういう事でよろしく頼む」 「わかりました」 先生と生徒らしいお決まりのセリフで何事もないようにふるまい、 その部屋を出て部活に向かった。