「それとこれ・・・」
少し照れくさそうに
先生は小さな包みを手渡した。
それをそっと開けてみると
小さな砂時計がついた携帯のストラップが入っていた。
「いつ買ったの?」
先生の顔とそのストラップを交互に見る。
「遊園地で・・・
ちなみに俺の分も」
先生は少し恥ずかしそうに
もう一つのストラップを出して目の前でブラブラさせた。
「それってお揃い?」
私の顔に笑顔が広がっていく。
「萌は前からお揃いをしたがっていたから・・・
一つくらいは望みをかなえてやるよ。
まぁ、お守りじゃなくて残念だけどな」
先生は神社での事をからかい
しばらく私たちはじゃれあった。
「先生、今日は本当にありがとう
すごく嬉しかった」
はみ出す笑顔で先生に抱きついた。
その後
私たちはお互いの新しい携帯にストラップを取り付けて
携帯をかざし
「同じだね」
二つ並んだ携帯を眺めた。