約束の火曜日


私たちは自分たちのことを知っている人がいない遠くまで車を走らせて遊園地に到着した。




私ははしゃぎ、
人混みをかき分けるように先生の前をどんどん進んでいく。


すると
隣に先生がいない事に気が付いて立ち止まった。

周りをキョロキョロして
後ろを振り返ると

その様子を見ていた先生が目を細めながら笑っていた。



私はそこまで戻り

「何笑っているの?
先生、遅いよ。早く〜」

そう言って先生を急かした。


そんな私を追いかける先生は


「迷子になるぞ」


と言って手を繋いだ。


それに驚いて見上げる私。


「ダメか?」

先生は私に尋ねる。



私は首を大きく横に振り
少し熱くなった頬をそのままに


「すごく嬉しい」

弾ける笑顔で答えた。




私たちはじゃれあうみたいに
いろいろなアトラクションをまわった。



実は、先生はジェットコースターが苦手なこと

ゲームコーナーのゲームが得意で
それを子どもみたいに本気になること。



私の知らない先生が

まだまだ沢山いた。